怒りの手放し方について

みなさん、こんにちは。

【怒りの手放し方について】
今日は、怒りの手放し方ということについてお話ししてみたいと思います。

【怒りの種類と辛さ】
怒りは本当に厄介なものです。
自分の中で煮えたぎるような怒りが湧いたとき、それをどう対処していますか。
どうやって手放されていますか。
いろいろな工夫をされている方がいるかと思います。
怒りと言っても、強度っていうのかな、カッとしたときの単発の怒りもあれば、ずっと自分を苦しめてしまう理不尽な怒りっていうのもあって、なかなか一言では言い切れない怒りの種類があるように思います。
長年きまとわされている理不尽な怒り、これは本当に辛いですね。
例えば、虐待された人もそうですね。
幼少期、親からされたことを20年、30年経っても、理不尽さに対して、腹が立って腹が立って、そこから抜けられなくて苦しんでおられる方。
あるいは、子ども時代に受けたいじめを大人になっても苦しんでおられる方。
会社の中でのハラスメント、あるいは性被害など。
理不尽な出来事によって、長い間とらわれてしまう怒りがあると思います。
でもですね、レターをくださった方は手放し方についてのご相談だったんですけれども、その時に思ったのは、こんなに理不尽な思いをしているにもかかわらず、その怒りを手放そうということを思えた時点で、その方の強さってすごいなということを思いました。。
なぜこんなことに苦しまなければいけないんだって嘆き続けるのも、そういう状態に陥ってしまうのも普通であって、これを手放そうって思った時点で、ずいぶん前進であり、前を向いて歩こうっていう、その人の生きるエネルギーの発動というものを私は感じました。
ただ一つ気をつけなければいけないことがあります。
手放そうっていうのも、逆方向に向かっちゃうことがあります。
なぜなら、手放そうって思った時点で、手放すぞっていうことに絡めとられちゃうことがあるのです。
手放せてないっていうことに絡めとられる。
あるいは、手放そうって思った時点で、嫌なことがあった時の出来事を再体験してしまっている可能性があります。
いついつの何々に嫌なことがあった、これを手放そうっていうふうにくっついてしまうと、せっかく手放そうと思っても、その時点での不快な出来事を再体験、フラッシュバックとも言いますね、してしまう可能性があるんです。
フラッシュバックがフラッシュバックできるようになったっていう言い方もありますが、やはりフラッシュバックするのはつらいことです。
せっかくそこから離れようと決意したにもかかわらず、またそのことを思い出してしまう。
なので、手放そうっていうことに囚われてしまうと、逆にフラッシュバックの頻度を上げる可能性があります。
それだけでなく、同じような場所に行くとか、自分に嫌なことをした人に会うことも、フラッシュバックを引き起こします。
最悪ですね。
自分に不快な思いをさせた人がケラケラ笑ってたりすると、許せなくなりますね。
自分はこんな苦しんでるのに。

残念ながら相手を変えることはできないので、そういう場には近寄らない。
生活スペースが随分限られたとしても、しばらくはそれを避ける。
自分を怒りから遠ざける手立てのひとつです。

できるだけ自分が快適だと思える空間を作る。
心がけてみられたらいいと思います。
これも怒りを手放す作用があります。

ぜひ心掛けてみてください。

2023年08月31日