オンラインの日々による新入生の苦悩

「眠れないし、食欲もない。人とどうやって喋ればいいのかもわからなくなってしまった」

こう語ったのは、今年の4月に大学1年生になったナオヤさんです。
昨年1年間はコロナ禍で、大好きな野球の引退試合もなくなり悔しい思いをしながらの高校生活でした。そんな中ナオヤさんを支えたのは、
「大学に行ったらいろいろなことにチャレンジして、楽しい時間を過ごす!」
との強い思いでした。

高校生までのナオヤさんは、人間関係には自信がありました。明るく元気で、誰とでも仲良くなれる自分が好きでした。
だから親元を離れての新生活に何の不安もありませんでした。4月当初は大学も対面授業だったので、案の定すぐに友だちができました。
これからサークルに入ったりして交友関係も活動範囲も広げようと意気揚々としていた矢先です。緊急事態宣言が発令されたのでした。

ナオヤさんの生活はオンラインへと一変しました。
友だちと会うことが一切なくなり、自室にこもって授業を受けているうちに、今までどうやって会話をしていたのか思い出せなくなっていきました。さらに、今まで自信があると思っていたけれど、実は自分勝手に話していただけではないかと不安が募りました。




オンライン化は孤独を強めさせる要因になりました。特に新しい環境になったと同時にオンラインになった場合、環境に慣れたり人間関係の構築に支障を及ぼしました。
まずは、このような状況になると誰もが不安が増し孤独を感じることを共有しました。
その上で、この時期に自分の人生の意味や大学で学びたいことについて悩めるのはその後の人生のプラスになる、と思考の転換を行いこころの元気を取り戻しました。

2021年05月25日